たまには大学院の授業のネタを。
1年生の春学期は基礎科目としてマーケティングと組織マネジメントと会計と経営科学の4つが必修となっている。
この中でも組織マネジメントはなかなかユニークな授業だなと最近思ってきた。
前半は以前もブログで紹介したが、グローバル経営における組織を考えるいわゆるマクロな視点を勉強したわけだが、後半は割と個人をクローズアップしたミクロな視点を勉強している。
例えば、社内の上司と部下の関係だったり、転職の話だったり、社内コミュニケーションの話だったりとかなり自分の今までの経験に当てはめて考えても面白い内容が揃っているような気がする。
先日のケースは36歳の製薬会社の人が海外の合弁会社に出向しているというストーリーでそれに基づいた授業だった。
数あるポイントのうちパッと今思いついた上位だけ書くと、出向と転籍と在籍出向の違い、出世欲があるか、仕事におけるジェネラリストとプロフェッショナル、ケースの主人公のバックグラウンドと現在の仕事の関係性、などなど様々な論点があった。
かなりざっくりケースの内容を書いてみると、36歳の妻子持ちサラリーマンが海外の合弁会社に勉強のため海外赴任する。元々製薬の開発(業務としては書類申請)をしており、海外では日本との調整役。調整役に時間を取られてしまい本来業務であるはずの勉強に時間を割けないが出向のはずなのに出向先から給料が出ておりそちらの仕事をせざるおえない。(出向なのに何で出向先から給料が出るのだ?という論点もあり。)
そこに基いた内容。
基本的にこの登場人物の問題やバックグランドに関わる話題が多い。
個人的にはこの登場人物は正に器用貧乏であり、本来出世欲もなく、書類申請など社内調整をメインとした製薬の開発をして、出向先も調整係というある種良いように使われてしまった人な気がしている。
仕事の役割は大きく二つに分かれられるかなと思っていて、時期にマネジメントにいくだろうジェネラリストとシステム開発等を筆頭に専門性を極めるプロフェッショナルの二つがあるかなと思っており特に開発部門があるような会社はキャリアの選択が大きな柱としてこの二択を選ぶ傾向にある。
前職でも社内の昇格時にGかPを選び大体の今後のキャリアの方向性を選ぶ機会が用意されていた。
ここからはかなり主観になるが、
KBSは経営に関するジェネラリストを養成する学校だと内外に広く周知されていてそれに必要な知識を2年で叩き込む。KBSに来る人を見てみると、それまでずっと専門性の高い仕事をしていてキャリア転換のきっかけとして来る人も多くいる。またその反対ももちろんいる。
自分はこの分類をした時にどっちなんだろうなと思うとちょっとわからない。が、仕事を辞めて最近色々わかってきたことも多い。
仕事をしていた時は、自分でシステムについて調べたり細かいことを直したり、仕様書書いてみたり、広告のシステムの不具合調査や、効果検証の調査してみたり、普通の人だとMySQLやサーバについてちょっと知識がないと出来ないような事もやっていたが、それをこの先極めるとしてもその延長に自分の目指すものはないような気が今になってみるとする。
一方で、やはり広告商品の値段について考えたりどうやったら売れるのかとか、広告導入の際の営業やクライアントのやりとりをどうやって効率化させるかみたいな事を考えるほうがどちらかというと楽しかったのかなと今になって思う。
なかなか人が沢山いる訳でもなかったので事業が大きく複雑になるとこれらを全部やる訳にはいかなく僕的には去年の今頃にキャパ的に破綻していたわけだけども、ある程度自分の力をいれるべき方向性を決めることは大事だったのだなと最近思った。
出来ることをやるというよりは、自分のやりたい事や力を入れるべきことを明確にすることが大事。まあ調査系の仕事なんかは他に出来る人が限られていたので必然的に自分がやらなくてはという使命感もあったのだが。
明らかに自分に足りなかったのはそういう整理を忙しさに感けてしていなく、上司にも特に言わずに来たことなんだろうなー。
まあ、当時はそれはそれで充実しており色々力はついたので今となっては良いが、仮に今KBSに来てなかったとするとその先どういう風になっていたのだろうというのは興味はある。
大学のケースの設問には多くの場合は、「あなたが経営者なら・・・」とか「あなたが上司なら・・・」という出だしで始まるものが多いが、過去の経験に基いてこのような問いに答えることは意味があるね。
常に授業の内容を一般化し自分の中に蓄積するのはなかなか難しいことだと日々思っているけど、意外とすんなり、あぁなるほどと思う授業もあったりすると面白い。
また日記が長くなった。
昨日は電気をつけっぱなしで寝てしまったので今日は電気を消して寝ようと思う。