金融大狂乱 リーマン・ブラザーズはなぜ暴走したのか | |
峯村利哉 徳間書店 2009-09-17 売り上げランキング : 19858 おすすめ平均 “ロバに率いられるライオンたち”の戦い リーマンの内幕 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
10月頭には入手していたのだが、ようやくこの本を読み終えた。
何だかんだで10月はテストとかもありであまりのんびりする時間も少なかったので後回しにしてしまっていたが非常に面白かった。
英語版はA Colossal Failure of Common Sense: The Inside Story of the Collapse of Lehman Brothers というタイトルか?
なぜリーマンショックが起こったか良くわかる。サブプライムローンがなぜここまで問題を大きくしたかという事も明確にわかるのでお勧め。
そしてこの本の内容が本当だとすると当時のリーマン・ブラザーズの会長と社長の犯した過ちは大きいなと思う。本当はどうなのかというのも知りたい。
しかし、サブプライムローンが破綻するという事が大分前から予想されていたというのもなかなかびっくりする事だ。それでも会社のトップが危機感を持たずに対処を遅らせる事でここまで大きな経済危機を招いたというお話。
本文中にはサブプライムローンをせっせと貧困層に売るバブリーな営業マンをボディビルダーと呼んでいるのは面白い。売っている商品の本質も何もわからず売ってしまう営業、という皮肉なのだろうけど所詮売れる営業こそ実は商品の実態をわかってないという事なのだろう。実際にその金融商品の矛盾に気づくのであれば売らないだろうし。。
ちなみにこの全ての元凶といわれているリーマン元CEOのファルド氏の今についても意外とネット上を見てみると噂が飛び交う。LINK
特に引きこもったりはしてないみたいだ。
日本法人の人はどれ位、こういう危機感が本社から伝わってきたのだろうか。意外とわからないものなのかな。
そんな感じでオススメの一冊。