ちょうど今月の頭くらいにWIDEプロジェクトのプレスリリースとしてネット有害情報規制法案に対して反対を述べているものを見た。
その内容が感覚的に、妙に印象が残ったので、エントリー。
要するに、若者に対してインターネット上の情報の閲覧を規制することを運営者や各ISPなどに求めているのに対して、それはないというもの。
http://www.wide.ad.jp/news/press/20080429-j.html
端的にこのプレスリリースを見てインターネットと制度のバランス感というものが象徴的に表されていて非常によかった。
インターネットの世界を制度によって締め付けることによって起きる弊害を読んでの反対であるわけだけども、それがわかりやすい。
ポイントとしては、
・制度として設けたフィルタリングに対してユーザによる柔軟な操作を可能とすることが必要
・インターネットの世界の問題には、分散的に取り組むのがよく、もし、中央が一様なやり方で解決するのでは駄目
という二点が多くのインターネット上での秩序維持への解に対して一般化しやすい主張な気がする。
ここに至る経緯がどうだったのかは詳しく調べているわけでもないし直接聞いたわけではないけど、もう既に制度で縛るフェーズに来ているからこの今のタイミングでこういう措置が出来ているのかもしれないなと思った。
インターネットユーザが増えるにつれてそれと同時にその秩序もユーザ主体では守りきれなくなってるのかな。それはそれでつまらなくしているかもね。
意外とこういうところからインターネットに対する最近の世の中の流れがわかったりするから面白い。