最近、学校の授業があったりで、MSN Messengerをあまり使わないなぁというところから、自分自身のコミュニケーションツールの変化があるなと感じた。
タイトルに“非同期的な”という言葉を使ったけど、以下に紹介する本にうまく“同期的”と“非同期的”といった言葉が挙げられていて今正にこれだなと思ったので。
※ちなみにこの本、僕が学部2年の時のM2の大学の先輩が去年位に書いた本。(向こうは僕のこと覚えてないだろうけど)
アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか | |
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ちょっと今手元に本が直ぐに用意できずにやや不正確になってしまうかもしれないが、要するに、「同期的なもの」というのは電話やテレビのようなものを指す。つまり、電話などは相手と同一の時間を共有しているコミュニケーションで、テレビなどもテレビ局からいっせいに放映されることから「同期的なもの」にあてはまる。
一方で、手紙や本や雑誌などは同期的なものに対して非同期的と分類される。
インターネットも比較的同期的な特性を持っている。
そういう中で、正にMSN Messengerは同期的なツールとして本書でも取り上げられていたが、それ以外にも携帯電話の通話もそうだろうし、メールの即レス的なやりとりも比較的同期的なコミュニケーションだろうと思う。
そう考えると、やはり大学院生になってそのような同期的なコミュニケーションツールは格段に使用することがすくなくなった。
当たり前のことだが、KBSの場合朝から夜まで授業が休み時間を除くとほぼギッシリ詰まっているので授業時間中にそのようなものを利用しないというのが大きい。そうすることにより自然と非同期的な緩いコミュニケーションツールでのやりとりが丁度よくなってくる。
非同期的なコミュニケーションツールでいうと、最近はTwitterなんかはMSN Messengerに近い用途担っているような気もする。(といっても特定の誰かにreplyするというよりはいろんな人のTiwtter上の“つぶやき”を追っているだけ)
あと、メールなんかも一日のうちにまとめて返信しているので今までとちょっと違うかなという気もする。(携帯のメールはちょっと例外でこれまで通り気づいたらベースで)
※ちなみにTwitterはあまり僕積極的にオープンにしてないけども、非公開にもしてないので、もしどこかで見つけたらFollowしてください。Followしかえします。笑
まああと、一日のネットの利用時間も圧倒的に夕方以降にシフトし、いわゆるネットから情報を仕入れることが少なくなっている。今までが異常な量だったということもあるが。。
ただまあそんなちょっと緩い感じが丁度良いなぁと最近思っていたりもする。
ちなみに、話が戻るが、上に挙げたアーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたかはなかなかおもしろい。
たとえば非同期的、同期的の話題だとニコニコ動画などは動画に対するコメント(非同期)がニコニコ動画というアーキテクチャによって時系列的に同期させることにより擬似同期されているというのもなかなかわかりやすい。
あと、それ以外だと基本的に日本のソーシャルウェアを中心に書いているのだが、2ちゃんねるの「祭り」について詳しく説明してあったり、Winnyの「くれくれ厨」や「神」についても真面目な説明が書かれているのには感心した。
僕なんかは多分、1998年くらいからそういうちょっとアングラなインターネットの世界が面白いと感じて、それ以降Napsterを始めほぼみんなが知っているようなのは一通りユーザとして使ってみたことがあるので本書の解説はなかなか身近で楽しかった。
とまあ、ふと気づいたことを書いてみたけど、環境にライフスタイルは変わるものだね。
そういう変化に気づくというのも悪くないなと思う次第でございます。