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「改革の哲学と戦略」を読んだ

今丁度、世の中では首相交代ということでちょっと政治系の話題が盛り上がっていたりする。
先週末、いいタイミングで加藤寛&竹中平蔵の「改革と哲学と戦略」を読んだり。

改革の哲学と戦略―構造改革のマネジメント改革の哲学と戦略―構造改革のマネジメント
加藤 寛

日本経済新聞出版社 2008-06
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個人的には凄いおもしろかった。
いわゆるこの二人の対談的なものが書かれているのだけども、共に当時の国鉄民営化と郵政民営化に絡んでいて尚かつSFCの先生というかなり目線が似ている。

本質的な内容は置いておいて、学者として政治を見るのと政治家が政治を見るのでは明らかに違うというのが一つのポイントだと思う。竹中さんは昆虫博士が昆虫になったという表現を多くの場で使っているようだが、それが結構的を得ている。
この本の中でも「日本には植物博士は多いが庭師がいない」という表現が連発されている。

政治の世界って特殊で民の世界と官の世界が全く違うところで動いていてそれで表裏一体であるのが不思議なところだ。
既得権益じゃない、何が一番重要かというポイントを押さえている事が非常に大事。(特に総理大臣。)

しかし、竹中さんは凄いなぁという気がする。この本のもう一つの見方として、学者自身がダイレクトに世の中の役に立つというのは難しくて、現場の実際との乖離があるということ。

これは政治の世界だけではなくてビジネスの世界もそうなのだけども、それをうまく実現するバランス感があるか無いかは全然違うね。

ちなみにこの本はSFCの人(学生)は読んだ方がいいと思った。僕もそうだが、古き良き時代のSFCを知らない中で総合政策って何だろうっていう疑問が割と8割くらいはニュアンスを理解できる感じ。


最近、知り合いのブログもそうだが、世の中の人、結構政治につてブログを使ってコメントしているね。ここのところそういう意見とかを凄まじい量読んでる気がするけど、みんな一般的な感じだ。
個人的に政治の世界はよくわからないからそこまで言及するほど興味は無いというのもあるけど、ちょっと世の中見回すと、持論を持つ人が多いなという印象。

民の代表として必要とされる人がいるのだとするならば、その理由はいくつかあるとして、いつの日かもっと大きな視野で日本全体を見れるくらいの知識と実績は若いうちに積んでおいて悪くないなと思ったところでございます。






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2008年09月05日 00:46に投稿されたエントリーのページです。

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